さかしまのジゼル
<第15回>
第3部 I 仕組まれた契約──1840年

さかしまのジゼル <第15回>

第3部 I 仕組まれた契約──1840年

かげはら史帆

 

 華奢な膝を折って床に泣き崩れるグリジを、ジュールはただただ呆然と見つめていた。

 いったい何が起きたのか、すぐには呑み込めない。橙色に灯るテーブル・ランプの下で、折り目のついた一通の手紙が落ち葉のように震えている。差出人の名は、パリ・オペラ座現メートル・ド・バレエのジャン・コラーリ。宛先は、──「来シーズンの新たなオペラ座所属ダンサー」であるカルロッタ・グリジ嬢──。

 これまでに起きた不可解な出来事が、脳裏に次々とよみがえる。それらを線で結んで浮かび上がった物語は、ジュールの声を荒げさせるのに足るものだった。

「つまり、きみは俺を裏切ったということだ」

「ちがう……ちがう」涙が床に散るほどに大きくかぶりを振ったグリジは、這いつくばるようにしてジュールの足元にやってきた。「あなたは知っていると思ってたの。だって、ママが……」

「ママ? ママがなんだ。きみはもう大人じゃないか」

「ごめんなさい。署名する前に、ちゃんと確かめるべきだった」

「言い訳なんざ聞きたくない。きみは、自分の出世のために俺を利用したんだ」

 グリジの小さな頭のすぐそばで、自分の拳がいつの間にか固く握られているのに気がついた。振り下ろしてしまいたい。その衝動から逃れるように、ジュールはおずおずと差し出された彼女の腕を押しのけて、居間の隣の寝室に飛び込んだ。大きな洋服箪笥の扉を開けて、手当たり次第に彼女の服や衣装をつかみ、ちぎるように床に放り捨てた。コートを投げて、コルセットを投げて、練習用のチュチュを投げて、舞台用の真珠のネックレスを投げたあとは、化粧道具が入った木箱をつかんで、逆さにひっくりかえした。白粉が硝煙のように舞い上がって、転がった紅壺が血痕のように床を汚す。証拠を探し出してやる。この女が俺を裏切った証拠を。そんな欲望で頭が煮え立つ。いったい何が出てくれば証拠になるのかもわからないまま。

「利用するなんて」寝室のドアにしがみつきながら、グリジはかすれた声をあげた。「そんなこと……考えもしなかった。信じて」

 死人のように蒼白になったその顔色とこわばった唇を見て、ジュールはぎこちなく手を止めた。嘘をつくな、と怒鳴り返そうとしたが、その声が出ない。投げつけようとした自分の言葉が、その瞬間の自分の顔が、涙に濡れたグリジの大きな瞳のなかで揺れている。ジュールは無言で目を背けた。グリジもまた、ドアノブに手をかけたまま下を向いて嗚咽した。長い沈黙がふたりの間を覆った。

「もういちど、見せて」

 ようやくそう言うと、グリジは力を失くした両脚をふらつかせながら居間に戻り、持ってきた手紙をジュールに手渡した。倒れ込むようにベッドの端に腰を下ろして、あらためてその書面を凝視する。

 

「先に締結した契約通り、1841年度、貴君カルロッタ・グリジを女性ダンサーのひとりとして採用いたします。年俸は5000フラン──」

 

 何度読んでも変わらないその文字を目でなぞっているうちに、また頭がくらくらしてきた。ソロ舞踊手クラスの若いダンサーの初任給としては、ごく標準的だろう。でも、自分の戦略がうまくいけば、何倍もの金額を交渉することもできたはずだった。

 しかも、契約を結んだのは彼女ひとりだ。

 何も知らないまま、母親に言われるままにサインしてしまった、というのが真実なのだとすれば。あの女所帯のグリジ一家が、タイミングを見計らって独断の行動に出たということになる。しかもおそらく彼女たちの計画は、何年も前から始まっていた。ナポリの海辺のレストランで「男として責任を取ってくれるのね?」と迫ったあの頃から。娘とジュールを散々けしかけてくっつけておきながら、結婚だけはなぜか消極的だったあの頃から……。

 それにしたって、これほどむごい仕打ちがあるだろうか。一緒にオペラ座でトップの座に立って、主役を踊る。その夢のためにふたりで切磋琢磨してきたのではなかったのだろうか? かつて自分ひとりだけにその切符が渡されかけたときには、断腸の思いでその悪魔の誘惑を拒絶した。同じだけの覚悟をパートナーにも持ってほしかったと思うのは、間違っているのだろうか……?

 

 ふいに鼠の悲鳴のような甲高い泣き声が耳に飛び込んで、ジュールは我に返った。両親のいさかいに気づいて目を覚ましたマリーが、裸足のままベッドから起き出してきたのだ。駆け寄ったグリジが、泣きわめく小さな娘を抱きしめてあやしはじめる。ジュールも笑顔を取り繕ろうとしたが、頬が引きつって思うように表情が作れない。どうしていいかわからないまま、ジュールはふたりの横をすり抜けて、玄関から外へ飛び出した。グリジの大きな叫び声が背中に響いたが、何と言ったのかは聞こえなかった。

 

 池の水面に、青ざめた満月がおぼろに浮かんでいる。

 いつの間にかセーヌ川を越えて、住まいの対岸の公園にまで来てしまったようだ。だが、どこをどう走ってここまでたどり着いたのかは、まるで覚えていなかった。

 密集した真っ黒な樺林の向こうに、月明かりを受けて白っぽく発光したリュクサンブール宮殿がそびえている。ドーム屋根の下でときおりランプの灯りが点滅するほかは、人の気配がまるでなかった。公園の夜警の姿も見当たらない。

 真冬だというのにコートも手袋もなしに家を飛び出してきてしまったことに、ジュールは今更ながら気がついた。林の枝葉がかすかな音を立てる程度のそよ風さえも、顔や手を針のように刺す。月が明るい夜とはいえ、よくもこんなところまで来られたものだ。

 出口はどこかと四方を見渡したジュールは、はっと息を呑んだ。

 池の端に立つ1本の細長い糸杉の根本に、十字の形をした白い影がゆらめいている。

 腰をかがめながら数歩近づいてみると、大理石で作られた小さな十字架が立っているのがわかった。十字の中央に文字が彫られているようだが、自分の影が邪魔になって、何と書いてあるかは読み取れない。もう少し顔を寄せると、十字の縦棒のてっぺんに、乞食のくたびれた帽のようなぞんざいさで、枯れた葡萄の花輪が被さっているのが見えた。

 誰かの墓なのだろうか。ここは墓地ではなく、宮殿の敷地内の公園のはずなのに……。

 

 そのとき、ジュールの片頬を、女の手で撫ぜられるような不気味な感触がなぶっていった。

 思わず飛び下がって、両腕で顔を覆い隠す。だが、腕をおそるおそる除けると、そこには、風景画さながらに平穏な深夜の冬の池が広がっているばかりだった。静かな景観とはうらはらに、心臓が大きな音を立てる。ただの気のせいだ。自分にそう言い聞かせようとした矢先、視界の端で、シルフィードのチュチュに似た真っ白なヴェールが宙にひるがえって、大理石の墓の下に消えていくのがたしかに見えた。

 悪寒が爪先から這い上がり、ジュールは墓に背を向けると、足早にその場をあとにした。

 

 宵越しの夜闇のなかに、ジュールの家の寝室の灯りだけが光っている。

 集合住宅アパルトマンの玄関の扉を開けると、寝室の床に膝をついて、化粧用具を拾い集めて拭いているグリジの姿が目に入った。もうマリーは寝ついたらしい。ジュールの姿に気がつくと、立ち上がって、様子をさぐるように近づいてくる。身体も脳もすっかり冷え切ったせいで、目に映る何もかもが、この世のものではないように霞んで見えた。気持ちが落ち着いたのか、すっかり麻痺してしまったのかは、当のジュール自身にもわからなかった。

「きみを信じることにしよう」

 泣き腫らした様子の両眼に、ほんの少し安堵の色が浮かんだ。間を置いて、「でも」と続ける。

「きみはもう、ママの言いなりになる必要はないはずだ。だから、俺の望みを受け入れてほしい」

 緊張にわななく唇を細い十指で覆って、グリジは小刻みにうなずいた。

「なんでもする……。望みって何?」

 彼女の両腕に自分のかじかんだ手を伸ばしながら、ジュールはふたたび口を開いた。こんな状況で告げることになるとは思わなかった一言を。

 

 

 カルロッタ・グリジ、オペラ座デビュー。

 カルロッタ・グリジとジュール・ペロー、──婚約。

 2つのニュースは、ほぼ同時にパリの街をかけめぐった。

 グリジの母親は、きっと血相を変えて押しかけてくるに違いない。ジュールの予感は案の定的中したが、カルチェ・ラタン界隈の安レストランに連れ出して、油でべたついたテーブルの前に座らせると、それまで真っ赤だった彼女の顔がいくぶん白くなった。安肉の内臓が焼ける臭気に耐えられないのか、しじゅう鼻に皺を寄せている。勝手に娘をオペラ座と契約させた件には触れようとせず、代わりに、うなるような低い声でこう言い放った。

「いいこと。結婚に反対しているのは、あたくしたちだけじゃないのよ」

「へえ。ローマ教皇が反対しているなら、考え直しますがねえ」

「あなたのお父様よ」

 予想外の言葉だった。知ったことか、という表情を浮かべつつも、ジュールの内心は穏やかではなかった。運ばれてきたポンス酒をあおりながらちらりと目線を上げると、グリジの母は挑発的な笑みを浮かべていた。

「マリーの洗礼式のときから、あたくしとお父様はすっかり仲良しなの。友人たるもの、彼の意向は尊重してあげなくてはと思っているのよ」ふん、と鼻息が漏れる。「ご実家は、あなたの収入や貯蓄が嫁一家に奪われて、孝行息子の仕送りが減ることを恐れているみたいねえ」

「収入、ですか」ジュールは大仰なため息をついた。「言っておきますが、俺はいまや完全なる無職です。あなたがたの謀略のおかげで」

「どこにでも行って稼げばいいじゃないの。あなたなら、ヨーロッパのどの街の劇場でも引っ張りだこじゃない」

 謀略の糸口をつかんで、ジュールは眉根を寄せた。なるほど、この策士は、そうやって自分と娘を別れさせる魂胆だったのか。娘がオペラ座に入団できれば、もう自分はお払い箱というわけだ。

「愛する妻がパリで働くなら、俺も当然パリにとどまりますよ。それが夫婦というものではありませんか」

「うちの娘を働かせて、あなたはふらふら遊んで暮らすっていうの?」

「ええ。来シーズンの契約はどこの劇場ももう締め切っているから、少なくとも1年は安月給の彼女に食わせてもらうことになりますねえ」ちっとも減っていない相手の料理の皿を見やりながら、ジュールは焼けすぎた牡蠣と濁ったオイルまみれのにしんをがつがつと頬張った。「万事、俺に任せておいてくだされば、共稼ぎで王様と姫君みたいな暮らしができたっていうのに。愛する娘を醜男と結婚させたくないとは、立派な親心ですねえ」

 割り勘分の小銭を置いて席を立つ彼女を無言で見送ったあと、怒りを抑えきれなくなったジュールは、真っ黒な牡蠣の殻を窓から外の道端に投げつけた。ようやく把握できた事態の全貌は屈辱の一言に過ぎた。自分やグリジにとどまらず、父親もまた、グリジ一家の計略の道具にされたのだ。息子の収入をあてにして暮らしたいという小さな望みに踊らされて。

 

「ダンサーにとっていちばん大事なのは……」

「実家が太いこと、だよね」

 

 かつてオペラ座の団員の口からさんざん聞かされたセリフが、いまいちどジュールの胸によみがえる。強引な婚約なぞ、結局は、ささくれ程度の意趣返しにすぎないのだろう。人生の賭けに負けた現実に打ちのめされそうだった。

 

 

「幹部連中も、グリジ嬢と親御さんだけがやって来たので、おかしいとは思ったらしい」

 固いトウが床を蹴る音が、波のさざめきのようにフォワイエ・ド・ラ・ダンスの端から端をうごめく。伴奏ヴァイリニストが弓を振りあげると同時に、女性ダンサーたちがあざやかなグラン・ジュテを決めていく。

 そんなレッスンの喧騒を縫うように、ジョゼフ・マジリエのささやき声がジュールの耳元にすべりこんだ。

「だが、財政が逼迫しているオペラ座にとっては、ダンサーの給与を安く抑えるに越したことはないからね。グリジ嬢側が提示額をあっさり呑んでくれたのをいいことに、これ幸いとばかりに契約を結んでしまった……」

 バーの端に身をもたせかけて、ジュールは低く笑った。またひとつ、現実の痛みが胸に押し寄せる。つまりオペラ座は、自分を切ってグリジだけを入れる判断を良しとみなしたわけだ。その背景にさまざまな事情があったにせよ。

「だから俺は、いま、こうしてやけくそになっていると思われているんだろうな」

「そんな」ジョゼフの顔が曇った。「彼女との婚約は前々から決めていたんだろう?──おめでとう」

 ジョゼフが高く手を叩くと、音楽が変わり、ダンサーたちのチュチュが一斉に目の前でひるがえった。団の新参者であるグリジは、ジョゼフが担当するクラス・レッスンでは最後列の端に控えめに連なっていたが、その飛翔の高さや着地の優雅さは明らかに群を抜いていた。その姿を目で追い続けるジュールの脇を、ほかのダンサーたちが目配せし合いながら通り過ぎていく。

 ジュールがオペラ座を辞してから、すでに5年以上が経っていた。若いダンサーは、もはやジュールのかつての姿を知らない。耳に入ってくるのは不穏な噂ばかりだ。かつてオペラ座でマリー・タリオーニの相手役を踊っていた醜男。当時の総裁のルイ・ヴェロンと喧嘩して出ていった醜男。その後、ナポリで若いパートナーにめぐりあった醜男。ロンドンやウィーンで一世を風靡した醜男。それなのにどういうわけか、いまは姫を世話する老執事さながらに彼女にくっついて、オペラ座の楽屋やリハーサル室をうろついている醜男……。

 しかし団は、今回のグリジとの契約の折にジュールをないがしろにした負い目があるせいか、フォワイエに居座っていてもまったく咎めてこない。グリジは、レッスンの小休止の時間ごとにジュールのそばに駆け寄ってきて、注意を聞いたり、髪や腰のリボンを直してもらったり、頬にキスを求めてきたり、異様なほどにジュールにべたべたと甘えている。はたから見れば、片時も離れたくない、新婚ほやほやのカップルそのものだ。ただ、その様子をほほえましく見ている人は誰もいない。ダンサーたちは、遠巻きにふたりを眺めては、見てはいけないものを見てしまったかのように顔をゆがめるばかりだった。

 

 グリジのオペラ座デビュー公演は、今宵上演されるドニゼッティの新作オペラ『ラ・ファボリータ』に決まっていた。第2幕に挿入される祝宴のパ・ド・ドゥを踊る。

 グランド・オペラのバレエのシーンは、ダンサーにとって重要な仕事であり、新人のオペラ座初お披露目となる場だ。願わくば、自分自身が彼女の相手でありたかった……。

 相手役の新進気鋭の男性ダンサー、リュシアン・プティパは、リハーサル中にずっとついてまわるジュールの鋭い目線に怖気づいているようだった。部外者とはいえ、先輩格のダンサーにしじゅう凝視されているのだから無理もない。これでは威嚇されているも同然だ。彼をおびえさせても仕方ないと思いつつ、ステップを踏み間違えるたび、グリジの手をほんのわずか取り損なうたび、刺々しいまなざしを送ってしまうのをやめることはできなかった。自分なら、どんな小さなパだって取りこぼすようなヘマはしないのに。自分なら、寸分の狂いもなく精確にグリジのピルエットを支えられるのに。リュシアンのぎこちない踊りを眺めているうちに、そんな苛立ちがふくれあがっていく。

 

 ふいに気配を感じて、ジュールはバーから背を離した。

 誰かがいる。

 舞台に連結する上手側の渡り廊下。昼下がりの黄土色の靄のなかに、ひしゃげた頭蓋の影がおぼろげに浮かび上がっている。

 記憶が確かならば。あれは、デュポンシェルとの交渉の日にも目撃した──ジャン=ピエール・ダンタンの石膏像そっくりの紳士ではないか。

 またあの幻を見てしまうなんて。いよいよ、自分の頭がおかしくなったのだろうか。もしくは、自分の怨念が生霊となって舞台裏に立ち現れたのだろうか。そういぶかしんだが、駆け寄ってきたグリジのささやきがジュールの想像を打ち消した。

「あの男の人、最近いつもあそこにいる」

「なんだって?」

「ずっとこちらを見ているの。なんだか怖い」

 女性ダンサーや歌手に懸想して、フォワイエの逢い引きや楽屋の出待ちだけでは飽き足らず、開放時間外のバックステージに無断で立ち入ろうとする客はまれに出没する。あの男も、よもやそんなたぐいの変質者なのだろうか。

見つめ返しても、男はぴくりとも動かない。ただ腕から垂れた長いステッキの影だけが、足元で不気味にぶらぶらと揺れている。

 ヴァイオリニストが、パ・ド・ドゥの音楽のさわりを奏でだす。グリジがリュシアンと手を取って踊りはじめるのを見届けながら、ジュールはリハーサルの邪魔をしないようにゆっくりと壁を伝って渡り廊下に近づいた。影が風を受けたように大きくゆらめいて、ステッキをぶらさげた右腕の輪郭が半回転して消える。一呼吸置いて、ジュールはその方向めがけて走り出した。

 渡り廊下の入口にすべりこむと、5、6歩先に、背中を丸めて走っている男の姿が見えた。お化けにしてはひどく逃げ足が遅い。その上、どたどたという品のない足音が天井にまで響く。あきらかに生身の男だ。道具係がまばらに集まりだしたばかりの閑散としたバックステージを通り抜け、客席側の廊下につながるドアから逃げ出そうとしたようだったが、開閉にもたついてその場で足をばたつかせている。

 

 その肩をジュールがつかまえた瞬間、紳士の喉からなんとも情けない悲鳴が上がった。

 

※主要参考文献は<第1回>のページ下部に記載

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<第1回> イントロダクション──1873年
<第2回> 第1部 I みにくいバレエダンサー──1833年
<第3回> 第1部 II 遠き日の武勇伝
<第4回> 第1部 III リヨンの家出少年
<第5回> 第1部 IV オペラ座の女王
<第6回> 第1部 V 俺はライバルになれない
<第7回> 第2部 I 転落と流浪──1835年
<第8回> 第2部 II 救いのミューズ
<第9回> 第2部 III 新しい契約
<第10回> 第2部 IV “踊るグリジ”
<第11回> 第2部 V 男のシルフィード
<第12回> 第2部 VI 交渉決裂
<第13回> 第2部 VII さかしまのラ・シルフィード
<第14回> 第2部 VIII 最高のプレゼント

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