- 2022年8月26日
さかしまのジゼル
<第7回>
第2部 I 転落と流浪──1835年
さかしまのジゼル <第7回> 第2部 I 転落と流浪──1835年 かげはら史帆 冷たく湿った土の感触を片頬に感じながら、ジュールはやっとの思いで目を開けた。 幌つき四輪馬車カレーシュもろとも、崖の下まで転げ落ちてしまったかと思った […]
さかしまのジゼル <第7回> 第2部 I 転落と流浪──1835年 かげはら史帆 冷たく湿った土の感触を片頬に感じながら、ジュールはやっとの思いで目を開けた。 幌つき四輪馬車カレーシュもろとも、崖の下まで転げ落ちてしまったかと思った […]
FREUDE試写室 Vol.9 『彼女のいない部屋』 text by 有馬慶 ピアノが象徴するもの 主人公のクラリスはひとり車を走らせている。場所はフランスの地方都市らしい。彼女は家族を捨てて家出してきたようである。 本作の監督はフランス映画界の名優 […]
<Review> 新国立劇場 ドビュッシー 《ペレアスとメリザンド》 ドビュッシーが完成させた、ただひとつのオペラ text by 永井玉藻 cover photo 撮影:堀田力丸/提供:新国立劇場 クロード・ドビュッシー(1865–1 […]
<Review> Noism×鼓童『鬼』 新潟から世界へ、音楽と身体の新たなる共鳴 text by 有馬慶 cover photo by Kishin Shinoyama 視覚化される「オリエンタリズム」 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活 […]
<Review> 有田正広 フルート音楽で巡る18世紀、パリの風景 1-5. アンヌ=ダニカン・フィリドール: フルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調 〜「フルートと通奏低音のための作品集 第1巻 第4番」 6. ジャック=マルタン・オトテール《ル […]
さかしまのジゼル <第6回> 第1部 V 俺はライバルになれない かげはら史帆 客席のどよめきが、ジュールの全身を快感に包んだ。 批評家たちが腕組みをする平土間席から、成金紳士たちが禿頭をずらりと並べるボックス席から、貧乏学生や芸術 […]
<Review> アリス=紗良・オット『Echoes Of Life』 自身の人生を振り返る心の旅で見えたもの text by 原典子 写真提供:ジャパン・アーツ ショパン《24の前奏曲》と7つの現代作品を 映像と演奏のコラボレーションで ピアニスト […]
音楽と自然、土地と歴史をつなぐ 『箱根おんがくの森2022』 text by 原典子 音楽家みずから企画運営する音楽祭が、近年、日本のあちこちで開催されるようになってきた。箱根(神奈川県)の豊かな自然を舞台に、今年新たに誕生する『箱根お […]
ファーニホウの聴き方ガイド 聞こえた音を見える化する text by Pause Catti(作曲家・プロデューサー) 例えばクセナキスの音楽を聴いて、「なんかかっこいい」という印象よりさらに深く作品について知ろうとするなら、どこまで正 […]
さかしまのジゼル <第5回> 第1部 IV オペラ座の女王 かげはら史帆 あのひとの足音だけは、すぐにわかる。 コツ、コツ、コツ。馬の蹄がステップを踏む、軽やかな音だ。 女性ダンサーたちは、みんな彼女のスキルを盗もうと必死だ。彼女 […]
「ただ音楽だけがある」ということ 波多野睦美&北村聡インタビュー text by 原典子 ずんと響くコントラバスの足どり、もの哀しげに歌うバンドネオン、浮遊感に包まれる声―― もし何も知らずに聴いたら、これが17世紀の作曲家ヘンリー・パーセルの曲だと […]
さかしまのジゼル <第4回> 第1部 III リヨンの家出少年 かげはら史帆 フランス南西部の街・ボルドーから、若い男性ダンサーが移籍してくる。 そんな噂を耳にしたのは、ジュールが10歳の頃だった。 そのダンサー──シャルル・マズ […]